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エクシーガが安い理由を徹底解説!後悔しない中古車の選び方

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スバルが過去に販売していた7人乗りミニバン「エクシーガ」。

中古車市場で非常に手頃な価格で流通しており、その走行性能の高さから購入を検討している方も多いのではないでしょうか。

しかし、なぜこれほどまでに安いのか、安さの裏に何かデメリットや後悔するポイントがあるのではないかと不安に感じるかもしれません。

この記事では、エクシーガが安い理由を深掘りし、購入後に後悔しないための注意点、さらには賢い中古車の選び方まで、専門的な視点から詳しく解説します。

目次

【結論】スバル エクシーガが中古で安い4つの理由

エクシーガが中古車市場で安価に取引されているのには、主に4つの明確な理由が存在します。

これらの要因が複合的に絡み合い、現在のコストパフォーマンスに優れた価格帯を形成しています。

理由1:ミニバン市場のトレンド(スライドドア、箱型形状)と異なっていたから

エクシーガの価格が安い最大の理由は、発売当時のミニバン市場の主流から外れていた点にあります。

当時のファミリー向けミニバン市場では、広い室内空間を確保できる箱型のボディ形状と、子どもの乗り降りに便利なスライドドアが絶大な人気を誇っていました。

しかし、エクシーガは走行性能を重視したステーションワゴンのような流麗なフォルムと、従来型のヒンジドアを採用。

この設計思想が、利便性を最優先する多くのミニバンユーザーの需要と合致せず、販売面で苦戦を強いられたことが、現在の中古車価格の安さに直結しています。

理由2:燃費性能が現代のミニバンと比較して見劣りするから

燃費性能も、エクシーガの価格を押し下げる一因です。

スバル独自の水平対向エンジンとAWD(全輪駆動)システムは、走行安定性に大きく貢献する一方で、構造的に重量があり、燃費効率の面では不利になります。

特にターボモデルである「GT」グレードでは、市街地走行での実燃費がリッターあたり6km程度になることも珍しくありません。

環境意識や維持費への関心が高まる現代において、この燃費性能は明確なデメリットと見なされやすく、中古車市場での価格が抑えられる要因となっています。

理由3:エンジンオイル漏れなどの「持病」や故障のリスクが懸念されるから

エクシーガには、いくつかの「持病」と呼ばれる特有のウィークポイントが存在することも、価格の安さに関係しています。

最もよく知られているのが、水平対向エンジン特有のエンジンオイル漏れです。

これは主にゴムパッキンの経年劣化によって発生し、他のエンジン形式に比べて早期に症状が出やすいと言われています。

また、初期モデルではセカンドシートの不具合や、パワーステアリングポンプからの異音なども報告されており、こうした故障リスクへの懸念が中古車としての評価に影響を与えています。

理由4:2015年に生産終了した「型落ち」モデルだから

エクシーガは2015年3月に通常モデルの生産が終了しており、市場に出回っているのはすべて型落ちの中古車です。

自動車は年数が経過するほど価値が下がるのが一般的であり、生産終了から時間が経っているエクシーガは、その分価格が低下しています。

新車が存在しないため、メーカーによる積極的なプロモーションもなく、市場での注目度が下がりやすいことも価格が安くなる要因です。

将来的な部品供給への不安を感じるユーザーがいることも、価格を抑える一因と言えるでしょう。

安いエクシーガのデメリットは?購入後に後悔しないためのチェックリスト

価格の安さは魅力的ですが、購入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、エクシーガ特有のデメリットや注意点を事前に把握しておくことが極めて重要です。

乗り心地が悪いって本当?後部座席の評価と突き上げ感

エクシーガの乗り心地については、評価が分かれるポイントです。

この車は一般的なミニバンのような快適性よりも、「走りの楽しさ」を優先して設計されているため、サスペンションが硬めに設定されています。

そのため、路面の凹凸を拾いやすく、特に後部座席では「ゴツゴツとした突き上げ感がある」「跳ねる感じがする」といった声が聞かれます。

ドライバーにとってはダイレクトな操縦感覚が楽しめますが、同乗する家族、特に小さなお子様がいる場合は、試乗して乗り心地をしっかり確認することをおすすめします。

3列目シートの実用性は?大人が長時間乗るのは厳しい?

エクシーガは7人乗りですが、3列目シートはあくまで「補助席」と考えるのが妥当です。

ステーションワゴンベースの設計のため、3列目の足元や頭上のスペースには限りがあり、大人が長時間快適に過ごすのは困難です。

短距離の移動や、小学生くらいまでのお子様が乗る分には問題ありませんが、大人数での長距離旅行などを頻繁に計画している場合は、室内空間の広い他のミニバンを検討した方が後悔は少ないかもしれません。

エクシーガの寿命はどれくらい?走行距離とメンテナンスの重要性

スバル車は基本的に頑丈な作りで、エンジンや駆動系は耐久性が高いとされています。

適切なメンテナンスを継続的に行えば、走行距離が20万kmを超えても問題なく走り続ける個体も少なくありません。

エクシーガの寿命を左右するのは、走行距離そのものよりも「過去のメンテナンス履歴」です。

特に、エンジンオイルやATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)の定期的な交換が重要になります。

中古車を選ぶ際は、価格の安さだけでなく、整備記録簿がしっかりと残っているかを確認することが、長く乗り続けるための鍵となります。

購入前に知っておきたい、その他の欠点(異臭・整備歴など)

中古車選びでは、車両の状態を細かくチェックすることが不可欠です。

特にエクシーガの場合、車内の異臭には注意しましょう。

タバコ臭やペット臭、湿気によるカビ臭などが残っていると、後から消臭するのが困難な場合があります。

また、前述の通り整備歴の確認は必須です。

記録簿がない車両や、過去のメンテナンス状況が不明な車両は、購入後に予期せぬ高額な修理費用が発生するリスクが高いため、避けるのが賢明です。

失敗しない!安全で安い中古エクシーガの賢い選び方

デメリットを理解した上で、ポイントを押さえれば、エクシーガは非常にコストパフォーマンスの高い一台になります。

ここでは、安全で状態の良い中古車を見つけるための賢い選び方を解説します。

おすすめの年式は?前期型と後期型の違いを解説

エクシーガを選ぶ上で重要なのが、前期型(2008年~2011年)と後期型(2012年~2015年)の違いです。

最大の違いは、スバルの先進安全技術「アイサイト」の有無にあります。

後期型の一部グレードには「アイサイト(ver.2)」が搭載されており、衝突被害軽減ブレーキや追従機能付きクルーズコントロールなどが備わります。

安全性や運転支援機能を重視するなら、予算が許す限り後期型を選ぶことを強くおすすめします。

パワフルな走りが魅力の「ターボモデル」は選ぶべき?

エクシーガのスポーティな走りを存分に味わいたいなら、2.0Lターボエンジンを搭載した「2.0GT」グレードが魅力的な選択肢です。

NA(自然吸気)モデルとは一線を画す力強い加速性能は、高速道路の合流や追い越しシーンで大きな余裕をもたらします。

ただし、その分燃費性能はNAモデルに劣り、自動車税も高くなります。

走行性能と維持費のバランスを考え、自身のドライビングスタイルに合ったモデルを選びましょう。

安全性で選ぶなら「アイサイト搭載モデル」が必須か?

家族を乗せる機会が多い方や、長距離運転を頻繁に行う方にとって、アイサイト搭載モデルは非常に大きなメリットがあります。

前方の車両や歩行者を検知して衝突回避を支援する機能は、万が一の事故のリスクを大幅に軽減してくれます。

また、高速道路などでの疲労を軽減する追従機能付きクルーズコントロールも、非常に便利な装備です。

中古車価格は非搭載モデルより少し高くなりますが、得られる安心感を考えれば、積極的に選びたいグレードと言えるでしょう。

修復歴・水没車を避けるための見極めポイント

中古車市場には、残念ながら事故による骨格部分の損傷を修理した「修復歴車」や、水害に遭った「水没車」が紛れていることがあります。

これらの車両は価格が安くても、将来的に深刻なトラブルを引き起こすリスクが非常に高いため、絶対に避けなければなりません。

修復歴の有無は販売店に必ず確認し、契約書にも明記してもらいましょう。

水没車は、車内の異臭やシート下のサビ、電気系統の動作不良などから見抜ける場合がありますが、信頼できる販売店で購入することが最も確実な対策です。

エクシーガのリアルな評判は?実際に乗っている人の口コミ

実際にエクシーガを所有している、または所有していたオーナーは、この車をどのように評価しているのでしょうか。

ネット上のリアルな声を集めてみました。

「安くて良い車」という高評価の口コミ

ポジティブな意見として最も多いのが、走行性能と価格のバランスを評価する声です。

「ミニバンとは思えないほどハンドリングが良い」「AWDのおかげで雪道でも安心して走れる」「この性能の7人乗りがこの価格で買えるのはお得」といった口コミが多く見られます。

スバルならではの走りの良さを、多人数乗車可能なミニバンというパッケージで実現している点が、特にクルマ好きのファミリー層から高く評価されています。

「故障や不具合が多い」という低評価の口コミ

一方で、ネガティブな評判も存在します。

やはり燃費の悪さを指摘する声は多く、「街乗りメインだとガソリン代が気になる」という意見が見受けられます。

また、年式が古くなるにつれてオイル漏れや各種部品の劣化による不具合が出てきたという報告もあり、維持費が想定以上にかかる可能性を示唆しています。

購入後のメンテナンスコストも考慮しておく必要がありそうです。

エクシーガはどんな人におすすめ?オーナーの傾向と特徴

これらの評判から、エクシーガは「ミニバンの利便性は欲しいが、運転の楽しさも諦めたくない」という人に最適な車だと言えます。

オーナーには、元々レガシィなどのスバル車に乗っていたファミリー層が多い傾向があります。

一般的な箱型ミニバンには魅力を感じず、スライドドアにもこだわらない、個性的で走りの良い車を求めるユーザーに強く支持されています。

エクシーガの基本情報と維持費の目安

最後に、エクシーガの基本的なスペックと、購入後に必要となる維持費の目安を確認しておきましょう。

乗車人数・サイズ・排気量・燃費スペック一覧

エクシーガの主なスペックは以下の通りです。

年式やグレードによって数値は異なります。

項目スペック(代表例)
乗車人数7名
全長4,740mm
全幅1,775mm
全高1,660mm
排気量1,994cc / 2,498cc
燃費(JC08)約13.2km/L (NAモデル)

年間の維持費はいくら?自動車税・車検・ガソリン代の内訳

エクシーガを所有する場合の年間維持費は、主に以下の項目で構成されます。

  • 自動車税: 2.0Lモデルは年額39,500円、2.5Lモデルは年額45,000円です(新規登録から13年経過後は増税)。
  • 車検費用: 重量税、自賠責保険料、印紙代などの法定費用に加え、整備費用が必要です。一般的に10万円~15万円程度が目安となります。
  • ガソリン代: 走行距離や燃費に大きく左右されます。年間1万km走行、燃費10km/L、ガソリン価格170円/Lと仮定すると、年間約17万円です。
  • 任意保険料: 年齢や等級、補償内容によって大きく変動しますが、年間5万円~10万円程度を見ておくとよいでしょう。
  • メンテナンス費用: オイル交換やタイヤ交換など、定期的な消耗品の交換費用がかかります。

これらの費用を合計すると、年間で30万円以上の維持費がかかる可能性があることを念頭に置いておきましょう。

まとめ:エクシーガが安い理由と賢い購入術

  • エクシーガが安いのは市場トレンドとの不一致、燃費、持病、生産終了が理由である
  • ヒンジドアとステーションワゴンスタイルが当時のミニバン主流ではなかった
  • 水平対向エンジンとAWDは燃費面で不利に働く傾向がある
  • エンジンオイル漏れなどの特有の故障リスクが価格に影響している
  • 乗り心地は硬めで、走行性能を重視したセッティングである
  • 3列目シートは補助的なものであり、大人の長距離利用には不向きである
  • 寿命はメンテナンス次第で、20万km以上走行可能な個体も存在する
  • 中古車選びでは安全性向上のためアイサイト搭載の後期型が推奨される
  • 購入時は修復歴の有無や整備記録簿の確認が不可欠である
  • 走行性能と多人数乗車を両立させたいユーザーに最適な一台である
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