MENU

紅ズワイガニが安い理由は3つ!まずい?味や値段の違いを徹底解説

  • URLをコピーしました!

スーパーや通販サイトで「紅ズワイガニ」を見かけて、その安さに驚いた経験はありませんか。

「こんなに安いのはなぜ?」「もしかして、味が美味しくないのでは?」といった疑問や不安を感じる方も多いでしょう。

確かに、松葉ガニなどの高級なズワイガニと比べると価格が大きく異なるため、品質について気になりますよね。

この記事では、紅ズワイガニが安い理由から、本ズワイガニとの味や値段の具体的な違い、そして「まずい」という噂の真相まで徹底的に解説します。

最後まで読めば、紅ズワイガニに関する全ての疑問が解消され、コストパフォーマンスに優れたその魅力を再発見できるはずです。

目次

結論:紅ズワイガニが本当に安い3つの理由

紅ズワイガニが安い主な理由は、主に「漁獲量の多さ」「鮮度の落ちやすさ」「身入りの傾向」の3つです。

品質が悪いから安いというわけではなく、流通上の特性や生態が価格に反映されています。

それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

理由1:本ズワイガニに比べて漁獲量が圧倒的に多いから

紅ズワイガニが安い最大の理由は、本ズワイガニ(松葉ガニや越前ガニなど)と比較して漁獲量が非常に多く、市場に安定して供給されるためです。

農林水産省の統計データを見ても、紅ズワイガニの漁獲量は本ズワイガニの約4倍にもなります。

また、本ズワイガニの漁期が約5ヶ月間であるのに対し、紅ズワイガニは産地によって多少の違いはありますが、約10ヶ月間と非常に長く設定されています。

このように、たくさん獲れて、しかも長期間市場に出回ることが、手頃な価格を実現しているのです。

理由2:水分が多く、鮮度が落ちやすいから

紅ズワイガニは、深い海の水圧に耐えるため、体内に多くの水分を含んでいるという生態的な特徴があります。

この水分量の多さが、みずみずしくジューシーな食感を生む一方で、鮮度の低下を早める一因にもなっています。

日持ちがしにくく、水揚げ後はすぐに黒く変色しやすい(黒変)ため、長期保存や遠距離への輸送が難しくなります。

こうした鮮度管理の難しさが、価格を抑える要因の一つとして作用しています。

理由3:身入りが本ズワイガニより少ない傾向があるから

一般的に、紅ズワイガニは同じサイズのズワイガニと比較して、身の詰まり具合が少ない傾向にあります。

前述の通り水分が多いため、加熱すると身が縮みやすく、食べた時のボリューム感が少なく感じられることがあります。

もちろん個体差はありますが、身がぎっしりと詰まった本ズワイガニと比べると、可食部が少ないと評価されることが価格差に繋がっています。

「安いからまずい」は本当?味に関する疑問を解消

「値段が安いカニは美味しくない」というイメージがあるかもしれませんが、紅ズワイガニに関しては、それは大きな誤解です。

正しい知識を持てば、その独特の美味しさを存分に楽しめます。

紅ズワイガニの味はまずい?漁師も認める強い甘みが特徴

紅ズワイガニの味は、決してまずくありません。

むしろ、その最大の特徴は「強い甘み」にあります。

地元の漁師さんの中には、「カニの中で紅ズワイガニが一番甘くて美味しい」と言う人もいるほど、その甘みは格別です。

カニ本来のしっかりとした甘さがあるので、何もつけずにそのままでも十分に美味しくいただけます。

なぜ「水っぽい」と言われるの?深海に生息することが関係

紅ズワイガニが「水っぽい」と表現されるのは、その生態に理由があります。

水深500~2000メートルという深い海に生息しているため、高い水圧に耐えられるよう体内に多くの水分を保持しています。

この水分が、みずみずしくジューシーな食感の源ですが、人によっては「水っぽい」と感じる原因にもなります。

これは品質の問題ではなく、紅ズワイガニが持つ本来の特性なのです。

鮮度が命!まずいと感じる主な原因は時間経過

もし紅ズワイガニを食べて「まずい」と感じたことがあるなら、その原因はカニ自体の味ではなく、鮮度が落ちていた可能性が非常に高いです。

紅ズワイガニは水分が多くて繊細なため、鮮度の低下が味に直接影響します。

水揚げされてから時間が経ったものや、冷凍・解凍の過程で品質が落ちたものを食べると、生臭さが出たり味が薄く感じられたりすることがあります。

産地で水揚げ後すぐに加工された新鮮な紅ズワイガニは、驚くほど美味しいものです。

カニ味噌は美味しい?本ズワイガニとの違い

紅ズワイガニのカニ味噌も、もちろん美味しく食べられます。

ただし、本ズワイガニのカニ味噌と比べると、やや水分が多くて流れやすい傾向があります。

本ズワイガニの濃厚でクリーミーな味噌とは少しタイプが異なりますが、紅ズワイガニ特有の風味と甘みがあり、カニ身と和えて食べると絶品です。

本ズワイガニ(松葉ガニなど)との違いは?項目別に徹底比較

紅ズワイガニと本ズワイガニは、同じ「ズワイガニ属」に分類される近い仲間ですが、多くの違いがあります。

それぞれの特徴を知ることで、自分の好みや用途に合ったカニを選べるようになります。

比較項目紅ズワイガニ本ズワイガニ(松葉ガニなど)
見た目(生)全体が鮮やかな赤色茶色がかった黄褐色
見た目(茹で後)全体が赤色(腹も赤い)甲羅は赤いが腹は白い
味・食感甘みが非常に強く、みずみずしくジューシー上品な甘みと旨みのバランスが良く、身がしっかり詰まっている
値段の相場1杯 3,000円~1杯 15,000円~
旬の時期9月~翌年6月頃(漁期が長い)11月~翌年3月頃(漁期が短い)

見た目の違い:茹でる前から赤いのが紅ズワイガニ

最も分かりやすい見分け方は、茹でる前の色です。

その名の通り、紅ズワイガニは生の状態から甲羅が鮮やかな赤色をしています。

一方、本ズワイガニは生の状態では茶色がかった黄褐色で、茹でることで初めて赤く色が変わります。

茹でた後で見分ける場合は、カニを裏返して腹側の色を確認しましょう。

腹まで全体が赤いのが紅ズワイガニ、腹側が白いのが本ズワイガニです。

味と食感の違い:ジューシーな甘み vs 上品な旨み

味の最大の違いは、紅ズワイガニが「強い甘みとジューシーさ」を特徴とするのに対し、本ズワイガニは「上品な甘みと強い旨み、そして繊維質でしっかりした食感」を持つ点です。

どちらが優れているということではなく、全く異なる魅力を持っています。

とろけるような甘さを楽しみたいなら紅ズワイガニ、カニ身の食べごたえと深い旨みを堪能したいなら本ズワイガニがおすすめです。

値段の違い:価格は5分の1以下になることも

価格には大きな差があり、紅ズワイガニは本ズワイガニの5分の1、あるいはそれ以下の値段で販売されることも珍しくありません。

前述した漁獲量の多さや鮮度の問題が、この価格差を生んでいます。

「高級ガニを特別な日に」というなら本ズワイガニ、「日常的にカニをお腹いっぱい楽しみたい」というニーズには紅ズワイガニが応えてくれます。

旬の時期(シーズン)の違い:紅ズワイガニは漁期が長い

本ズワイガニは資源保護のため禁漁期間が厳しく定められており、旬は冬場の11月から3月頃と短いです。

それに対して紅ズワイガニの漁期は9月から翌年の6月頃までと非常に長く、ほぼ一年を通して楽しむことが可能です。

ただし、紅ズワイガニも最も美味しくなると言われる旬は、海水温が下がる冬の11月~2月頃です。

結局、ズワイガニと紅ズワイガニはどちらが美味しい?

どちらが美味しいかという問いの答えは、「個人の好みによる」というのが最も正確です。

しっかりとした身入りとカニの旨みを重視するなら、多くの人が本ズワイガニを好むでしょう。

一方で、みずみずしい食感と強い甘み、そして何よりコストパフォーマンスを重視するなら、紅ズワイガニに軍配が上がります。

それぞれの良さを理解して、シーンに合わせて選ぶのが賢い楽しみ方です。

紅ズワイガニの値段はいくら?一杯あたりの相場を解説

紅ズワイガニの価格は、サイズや購入場所、時期によって変動しますが、おおよその相場を知っておくと購入の際の参考になります。

通販・スーパーでの値段の目安は一杯3,000円前後から

一般的な通販サイトやスーパーでは、紅ズワイガニは一杯あたり3,000円前後から購入できます。

訳あり品(足が取れているなど)であれば、さらに安く手に入ることもあります。

1kgあたり(2~3杯)で7,000円程度がひとつの目安となるでしょう。

激安の「500円カニ」は存在する?訳あり品なら可能性あり

SNSなどで時々話題になる「一杯500円」といった破格の紅ズワイガニは、全く存在しないわけではありません。

産地の直売所での特売や、サイズが非常に小さいもの、足がほとんど取れてしまった「訳あり品」などであれば、そうした価格で販売される可能性はあります。

ただし、いつでもどこでも手に入るわけではなく、タイミングが良ければ出会えるかもしれない、という程度に考えておくのが良いでしょう。

【注意】オオズワイガニと間違えないで!さらに安いカニの正体

近年、北海道などで「オオズワイガニ」が大量発生し、非常に安価で市場に出回っています。

見た目はズワイガニに似ていますが、別の種類のカニです。

駆除目的で漁獲されるため通年流通しており、紅ズワイガニよりもさらに安い価格で販売されることがあります。

味は紅ズワイガニに近いとされますが、成長しきっていない個体が多く、より水っぽく感じられることもあるようです。

購入の際は、産地や種類をしっかり確認することが大切です。

紅ズワイガニの美味しい食べ方は?おすすめの調理法

紅ズワイガニの魅力を最大限に引き出すには、その特性に合った食べ方を選ぶことが重要です。

まずはコレ!一番美味しい「茹でガニ(ボイル)」の楽しみ方

紅ズワイガニの強い甘みとジューシーさを最もシンプルに味わえるのが、茹でガニ(ボイル)です。

産地で水揚げ後すぐに茹で上げる「浜茹で」されたものは、旨みが凝縮されていて格別の美味しさです。

通販などで購入できるボイル済みのものなら、解凍するだけで手軽に本場の味を楽しめます。

家庭でできる!紅ズワイガニの正しい茹で方のポイント

生の紅ズワイガニが手に入った場合は、家庭で茹でることも可能です。

ポイントは、旨みが逃げないように甲羅を下にして丸ごと茹でること、そして茹で時間に注意することです。

沸騰したお湯に塩を加え(海水程度の塩分濃度)、カニを入れてから再沸騰後、15分~20分程度が茹で時間の目安です。

茹ですぎると身が硬くなるので気をつけましょう。

その他のおすすめアレンジレシピ(パスタ・カニ鍋など)

茹でる以外にも、紅ズワイガニは様々な料理で活躍します。

カニ身をほぐしてカニクリームコロッケやパスタのソースにすると、豊かな風味が料理全体に広がります。

また、殻から良い出汁が出るので、カニ鍋や味噌汁にするのも非常におすすめです。

手頃な価格なので、贅沢に身を使って色々なアレンジに挑戦しやすいのも魅力です。

失敗しない!美味しい紅ズワイガニの選び方と購入場所

せっかく紅ズワイガニを食べるなら、できるだけ美味しくて新鮮なものを選びたいですよね。

ここでは、購入時に失敗しないためのポイントをご紹介します。

美味しい紅ズワイガニの見分け方とは?甲羅の色と艶をチェック

美味しい紅ズワイガニを見分けるには、まず甲羅の状態を確認しましょう。

色が鮮やかで艶があり、なるべく黒ずんでいないものが新鮮な証拠です。

手に持った時に、大きさの割にずっしりと重みを感じるものは、身が詰まっている可能性が高いです。

逆に、甲羅が透き通るように見えるものは身入りが少ないことがあるので注意が必要です。

どこで買うのがおすすめ?産地直送の通販が一番安心

紅ズワイガニの美味しさは鮮度に大きく左右されるため、購入する場所は非常に重要です。

最もおすすめなのは、鳥取県境港など、水揚げ量の多い産地から直接発送してくれる通販サイトを利用することです。

漁港の近くで加工・発送されるため、鮮度が落ちる前に手元に届き、本場の味を家庭で楽しむことができます。

信頼できる販売店を選ぶことが、美味しい紅ズワイガニに出会うための近道です。

まとめ:紅ズワイガニが安い理由と賢い楽しみ方

この記事では、紅ズワイガニが安い理由から、その味の真実、本ズワイガニとの違い、美味しい食べ方まで詳しく解説してきました。

紅ズワイガニは「安かろう悪かろう」のカニではなく、その特性を正しく理解すれば、非常にコストパフォーマンスに優れた美味しいカニであることがお分かりいただけたかと思います。

  • 紅ズワイガニが安い主な理由は漁獲量の多さ、鮮度の落ちやすさ、身入りの傾向にある
  • 品質が悪いわけではなく、流通や生態の特性が価格に反映されている
  • 味はまずいという噂は誤解で、非常に強い甘みが最大の特徴である
  • 「水っぽい」と感じるのは深海に生息するための生態的な特性が理由
  • まずいと感じる原因のほとんどは、カニ自体の味ではなく鮮度の低下によるもの
  • 本ズワイガニとは見た目、味、食感、値段、旬の時期が明確に異なる
  • どちらが美味しいかは個人の好みによるが、コスパでは紅ズワイガニが圧倒的
  • 一杯あたりの値段の相場は3,000円前後からで、訳あり品はさらに安い場合がある
  • 最も美味しい食べ方は、素材の甘みを活かすシンプルなボイル(茹でガニ)である
  • 鮮度が命なので、産地直送の通販で購入するのが最も安心で美味しい
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次