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コストコのホットドッグはなぜ安い?180円の裏にある3つの理由

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コストコを訪れる多くの人が楽しみにしているフードコート。

その中でも、ドリンク飲み放題付きで180円という驚きの価格で提供されるホットドッグは、不動の人気を誇ります。

しかし、なぜこれほどまでに安い価格を維持できるのでしょうか。

「何か裏があるのでは?」「品質は大丈夫?」といった疑問を持つ方も少なくないでしょう。

この記事では、コストコのホットドッグがなぜ安いのか、その理由を徹底的に解説します。

創業者の有名な逸話から品質や味の評判、買い方の注意点まで、あなたの知らないコストコホットドッグの秘密に迫ります。

目次

コストコのホットドッグが180円という驚きの安さを維持できる3つの理由

コストコのホットドッグが長年にわたり180円(ドリンク付き)という低価格を維持できるのには、明確な3つの理由が存在します。

これらはコストコ独自の巧みなビジネス戦略に基づいています。

理由①:利益度外視の「集客商品(ロスリーダー)」だから

コストコのホットドッグは、それ自体で大きな利益を生むことを目的としていません。

これは「ロスリーダー」と呼ばれる戦略で、意図的に利益を度外視した激安商品を提供することで、顧客を店舗に呼び込むための「集客ツール」としての役割を担っています。

実際、ホットドッグ1セットあたりの儲けは、ほとんどないと言われています。

まずはフードコートに立ち寄ってもらい、ホットドッグで満足感を得た顧客が、その足で店内での買い物に向かうことを狙っているのです。

この戦略は、顧客のブランドへの好感度やロイヤルティを高める効果もあります。

理由②:原材料の生産を自社で完結させコストを徹底削減しているから

価格を維持するための徹底したコスト削減努力も、安い理由の大きな柱です。

コストコは、ホットドッグに使用するソーセージを、プライベートブランド「カークランドシグネチャー」の自社工場で生産しています。

外部の供給元に頼らず自社で製造することで、中間マージンを排除し、生産コストを大幅に削減することに成功しました。

また、以前は缶で提供されていたドリンクを、おかわり自由のドリンクバー形式に変更したことも、コスト削減に大きく貢献しています。

理由③:会員費で利益を出す独自のビジネスモデルだから

コストコのビジネスモデルの根幹は、商品の販売利益ではなく、顧客から得る年会費にあります。

安定した会員費収入が会社の利益の大部分を占めているため、個々の商品の利益率を極端に低く設定することが可能です。

このビジネスモデルがあるからこそ、ホットドッグのような採算度外視とも思える商品を長年提供し続けることができるのです。

つまり、180円のホットドッグは、会員であり続けることの価値を顧客に感じさせる象徴的なサービスの一つと言えるでしょう。

「値上げしたら殺すぞ」創業者が貫いた価格への“穏やかじゃない”執念

コストコのホットドッグの価格が神聖なものとして扱われる背景には、創業者ジム・シネガル氏の並々ならぬ情熱と、半ば脅しともとれる有名な逸話が存在します。

創業者ジム・シネガル氏が残した有名な逸話とは?

この逸話は、コストコの現CEOであるクレイグ・ジェリネック氏によって明かされました。

まだシネガル氏がCEOだった頃、ジェリネック氏がホットドッグの値上げを提案したところ、シネガル氏はこう言い放ったといいます。

「あのホットドッグを値上げしたら、私はお前を殺す。なんとかしろ!」

この“穏やかじゃない”一言は、単なる冗談としてではなく、ホットドッグの価格がいかにコストコにとって重要であるかを示す、強烈なメッセージとして社内に刻まれました。

「私が死んだということ」ホットドッグはコストコの生命線

シネガル氏にとって、1.50ドル(日本では180円)のホットドッグは、単なる商品ではなくコストコの生命線でした。

2009年のインタビューで「ホットドッグの値上げは何を意味しますか?」と問われた際、彼は「それは私が死んだということ。コストコといえばあのホットドッグだ。それだけは変えちゃいけない」と答えています。

この言葉から、彼がホットドッグをコストコのブランド価値そのものと捉え、顧客との約束として守り抜こうとしていたことがうかがえます。

経営陣が変わっても価格は維持される?廃止の噂は本当?

創業者のシネガル氏や、その意志を継いだジェリネック氏、そして価格維持を約束してきたCFOのリチャード・ガランティ氏も退任し、経営陣は変わりました。

そのため、「ホットドッグもついに値上げか、廃止されるのでは?」という噂が度々浮上します。

しかし、コストコは株主総会などで繰り返し、ホットドッグの価格を値上げする意向がないことを明言しています。

創業者の哲学は今もなお深く根付いており、ホットドッグがコストコの象徴であり続ける限り、この価格が変更される可能性は極めて低いでしょう。

安いけどまずい?品質や味に関するリアルな評判を徹底調査

180円という破格の値段から、「安かろう悪かろうなのでは?」と品質や味を心配する声もあります。

ここでは、ホットドッグの品質や、実際の口コミ・評判について客観的に見ていきましょう。

使われているソーセージやパンの品質は?

コストコのホットドッグに使われているソーセージは、自社ブランド「カークランドシグネチャー」のもので、100%ポーク(アメリカなど一部の国ではビーフも使用)で作られています。

特徴として、グルテンフリーで、化学調味料(MSG)や増量剤が使われていません。

これは、品質に妥協しないというコストコの姿勢の表れです。

パンもホットドッグ専用に作られたもので、ボリュームのあるソーセージをしっかりと受け止める、ふんわりとした食感が特徴です。

「気持ち悪い」「しょっぱい」という口コミは本当?

味の評価は、肯定的な意見が多い一方で、「気持ち悪い」「しょっぱい」「まずい」といった否定的な口コミも一部で見られます。

これらの意見の背景には、主に3つの理由が考えられます。

  1. ボリュームの多さ:非常にサイズが大きく食べ応えがあるため、人によっては「1本食べきれず気持ち悪くなった」と感じることがあります。
  2. 脂っこさ:ジューシーなソーセージは脂質も多いため、あっさりした味を好む人には「脂っこい」と感じられる場合があります。
  3. 塩気の強さ:海外のレシピがベースのため、日本の一般的なソーセージよりも塩味が強く感じられることがあります。

味の感じ方は個人の好みに大きく左右されるため、一概に「まずい」とは言えませんが、ボリュームとしっかりした味付けが特徴であることは確かです。

カロリーや糖質はどれくらい?栄養成分を解説

コストコのホットドッグはボリュームがある分、カロリーや栄養価も気になるところです。

トッピングなしの場合の主な栄養成分の目安は以下の通りです。

栄養素含有量目安(トッピングなし)
カロリー約520~560kcal
糖質(炭水化物)約63g
脂質約25g
タンパク質約20g
食塩相当量約1.7g~2.0g

ケチャップやマスタードなどのトッピングを追加すると、カロリーや糖質、塩分はさらに増加します。

1食としてはしっかりとしたエネルギー量があるため、健康管理をしている方は、食べる頻度や量を調整すると良いでしょう。

【完全ガイド】コストコホットドッグの買い方と知っておくべき変更点

コストコのホットドッグを初めて購入する方や、久しぶりに利用する方のために、買い方のルールや近年の変更点について解説します。

ホットドッグだけ買うことはできる?会員じゃなくても大丈夫?

原則として、コストコのフードコートを利用するには、コストコの会員資格が必要です。

そのため、ホットドッグだけを買いたい場合でも、基本的には会員でなければ購入できません。

ただし、一部の店舗ではフードコートが店舗の外(出口付近など)に設置されており、会員証のチェックなしで利用できる場合があります。

これらは店舗の構造による例外的なケースなので、事前に確認することをおすすめします。

なお、会員であれば、店内で買い物をせずに直接フードコートのみを利用することは可能です。

トッピングの「ザワークラウト」がなくなった理由は?

以前は、無料トッピングとして提供されていたザワークラウト(キャベツの酢漬け)ですが、現在は提供が終了しています。

明確な公式発表はありませんが、提供終了の理由としては、新型コロナウイルスの流行に伴う衛生管理の見直しや、需要の低下、コスト削減などが考えられています。

刻みオニオンやピクルスレリッシュは引き続き提供されているため、こちらを活用して好みの味にカスタマイズしましょう。

【注意】店内で食べると値段が変わる?消費税の仕組みを解説

コストコのホットドッグの価格は180円(税込)ですが、これは持ち帰り(テイクアウト)を前提とした「軽減税率8%」が適用された価格です。

もし、店内に設置されているイートインスペースのテーブルや椅子を利用して食べる場合、それは「外食」扱いとなり、標準税率である「消費税10%」が適用されます。

そのため、会計時に店内で食べる旨を伝えると、支払う金額が184円(税込)に変わる可能性があります。

ちなみに、購入後に店舗の駐車場に戻り、自分の車の中で食べる場合は持ち帰り扱いとなるため、消費税は8%のままです。

コストコのホットドッグに関するよくある質問

最後に、コストコのホットドッグについて多くの人が抱く疑問に、Q&A形式でお答えします。

自宅でフードコートの味を再現する方法は?

はい、自宅でもかなり近い味を再現することが可能です。

コストコの店内では、フードコートで使われているものと同じソーセージ「カークランドシグネチャー ポークディナーフランク」が冷凍で販売されています。

また、ホットドッグ用のパンもベーカリーコーナーで購入できます。

調理のコツは、ソーセージを焼くのではなく、沸騰させない程度のお湯でじっくりとボイルすることです。

これにより、ジューシーで本格的な味わいになります。

昔は160円だった?価格の推移まとめ

「昔はもっと安かった気がする」という声も聞かれますが、コストコのホットドッグは、アメリカで創業した1985年から1.50ドル、日本ではオープン当初から180円という価格を基本的に維持しています。

過去に消費税の変動などで一時的に価格が変わった時期があったかもしれませんが、長年にわたり価格据え置きが基本方針となっています。

160円という記憶は、他の商品との混同や、特定のキャンペーン時の価格だった可能性が考えられます。

ホットドッグに使われているソーセージは店内で購入できる?

はい、購入できます。

前述の通り、冷凍食品コーナーで「カークランドシグネチャー ポークディナーフランク」という商品名で販売されています。

大容量パックですが、冷凍保存できるため、自宅で好きな時にあの味を楽しみたい方には非常におすすめです。

まとめ:コストコのホットドッグがなぜ安いのか徹底解説

  • ホットドッグは利益度外視の集客商品である
  • 創業者ジム・シネガル氏の強い意志で価格が維持されている
  • 「値上げしたら殺す」という有名な逸話がある
  • 原材料のソーセージを自社工場で生産しコストを削減
  • 主な収益源は年会費であり商品の利益率は低い
  • 品質は高く評価されているが味の好みは分かれる
  • トッピングのザワークラウトは現在提供を終了している
  • 店内飲食の場合は消費税率が変わり価格が異なる
  • フードコートの利用は原則としてコストコ会員限定である
  • 使用されているソーセージは店内の冷凍コーナーで購入可能
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