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トヨタミライ中古が安い理由を徹底解説!後悔しない買い方

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トヨタの燃料電池車(FCV)であるMIRAI(ミライ)の中古車が、驚くほど安い価格で市場に出回っていることにお気づきでしょうか。

新車では700万円を超える高級セダンが、なぜこれほどまでに手頃な価格になっているのか、その理由が気になっている方も多いはずです。

「何か特別な欠陥があるのでは?」「買ってから後悔しないだろうか?」といった不安から、購入をためらってしまうかもしれません。

この記事では、トヨタMIRAIの中古車が安い理由を徹底的に掘り下げ、維持費や故障のリスク、購入する際のメリット・デメリットまで、専門家の視点から詳しく解説します。

最後まで読めば、あなたが中古のMIRAIを買うべきかどうか、明確な判断ができるようになるでしょう。

目次

結論から解説!トヨタMIRAIの中古車が「ありえないほど安い」理由とは?

最大の理由は「水素インフラの未整備」と「特殊性」による需要の低さ

トヨタMIRAIの中古車価格が安い最大の理由は、燃料である水素を充填するための「水素ステーション」が全国的にまだ少ないことにあります。

ガソリンスタンドのようにどこにでも存在するわけではなく、特に地方では数が限られ、営業時間も短いのが現状です。

このインフラの不便さが、一般的な中古車購入層の需要を大きく下げ、結果として価格の下落を引き起こしています。

また、水素で走る燃料電池車(FCV)という特殊なメカニズムも、需要が伸び悩む一因です。

新車購入時の高額な補助金が中古車価格に反映されている

MIRAIは新車購入時に国から100万円を超える高額な補助金が交付されます。

中古車市場では、この補助金で割り引かれた後の「実質的な新車価格」を基準に価格が形成される傾向があります。

そのため、元々の車両本体価格から見ると、中古車価格が大幅に安く見えるのです。

この仕組みを知らないと、単に「何か問題があって安いのでは?」と誤解してしまう可能性があります。

3年落ちで半額以下も?驚きの価格下落が起きているのが現状

実際に、2021年式の2代目MIRAIが、新車価格の半額以下、場合によっては3分の1程度の価格で取引されるケースも珍しくありません。

これは前述のインフラ問題や補助金の影響に加え、まだ燃料電池車というジャンルが市場に完全に浸透していないためです。

しかし、裏を返せば、特定の条件下で利用できるユーザーにとっては、これ以上ないほどコストパフォーマンスの高い「神コスパ中古車」となり得ることを意味しています。

【理由別】トヨタMIRAIの中古車価格が安い5つの核心

理由1:水素ステーションが圧倒的に少なく不便

中古のMIRAIが安い最も根本的な理由は、燃料を補給する水素ステーションのインフラが未整備である点です。

次世代自動車振興センターによると、2024年時点での水素ステーションは全国に160箇所程度しかなく、特に大都市圏に集中しています。

ステーションがない県も多く、あったとしても営業時間が限られていたり、点検で利用できなかったりと、ガソリン車と同じ感覚で気軽に使える環境にはありません。

この利便性の低さが、購入をためらわせる最大の要因となっています。

理由2:燃料電池車(FCEV)という特殊性から需要が低い

MIRAIは、水素と酸素の化学反応で電気を生み出して走る燃料電池車(FCEV)です。

この先進的な技術は、一般的なガソリン車やハイブリッド車、さらには電気自動車(BEV)とも異なるため、多くの消費者にとってまだ馴染みが薄い存在です。

得体の知れないものへの不安や、メンテナンスに対する懸念が需要の低さにつながり、中古車価格を下げる圧力となっています。

理由3:水素タンク交換など高額な維持費への懸念

MIRAIには、高圧水素を貯蔵するための特殊なタンクが搭載されています。

この水素タンクは法律により製造から15年という寿命が定められており、交換が必要になった場合、非常に高額な費用がかかると言われています。

交換費用は諸説ありますが、数十万円から、場合によっては数百万円に及ぶとの情報もあり、この将来的な高額出費への懸念が中古車価格を押し下げています。

理由4:車内空間の制約や実用面での課題

MIRAIは、車体の床下に大きな水素タンクや燃料電池システムを搭載しているため、室内空間、特に後部座席やトランクスペースに制約があります。

初代モデルは乗車定員が4名で、2代目で5名になったものの、後席中央は足元が大きく盛り上がっており、快適とは言えません。

ファミリーカーとしての実用性を求める層からの需要が少なくなることも、価格が安くなる一因です。

理由5:2代目へのフルモデルチェンジで初代の価格が暴落

2020年12月に、デザインや性能を大幅に向上させた2代目MIRAIが登場しました。

このフルモデルチェンジにより、旧型となった初代モデルの中古車市場での価値が大きく下落しました。

4人乗りでFF(前輪駆動)だった初代に対し、2代目は5人乗りでFR(後輪駆動)のプレミアムセダンへと進化したため、初代モデルはより一層割安感が出ています。

実際いくらで買える?初代・2代目MIRAIの中古車価格のリアルな相場

【初代】新車価格700万円超が、総額100万円以下から狙える

2014年から2020年まで販売された初代MIRAIは、中古車市場で価格が大きく下落しています。

新車時には720万円以上した車両が、現在では支払総額60万円台から探すことが可能です。

走行距離が多い車両や年式が古いものが中心ですが、先進の燃料電池車を破格の値段で体験できるという点は大きな魅力でしょう。

【2代目】新車価格710万円からが、総額250万円台から購入可能に

2020年12月以降に販売されている現行の2代目MIRAIも、値下がりが進んでいます。

新車価格は710万円から861万円ですが、中古車市場では支払総額250万円前後から流通しており、上級グレードでも300万円台で見つかることが多くなっています。

高年式で走行距離の少ない車両が、新車の半額以下で手に入る可能性があるのは驚きです。

モデル新車時価格帯(参考)中古車価格帯(支払総額・参考)
初代MIRAI723万円~740万円60万円~210万円
2代目MIRAI710万円~861万円250万円~570万円

※中古車価格は2024年7月時点のカーセンサーの情報を基に作成。

データで見る価格推移:1年で約120万円も安くなった背景

カーセンサーのデータによると、2代目MIRAIの中古車平均価格は、2023年6月から2024年6月の1年間で約117.6万円も下落し、345.8万円になりました。

これは、発売から3年が経過し、最初の車検を迎えた車両が市場に増え始めたことが大きな要因と考えられます。

供給が増えた一方で、前述のインフラ問題などから需要が限定的なため、価格が大きく下がっている状況です。

「やめとけ」「後悔する」は本当?購入前に知るべき維持費とデメリット

維持費は高い?水素タンクの交換費用はいくらかかるのか

中古MIRAIの購入を検討する上で最も懸念されるのが、水素タンクの交換費用です。

法律で製造から15年での交換が義務付けられており、その費用は正確には公表されていませんが、タンク1本あたり50万円以上、複数本搭載されているため総額では非常に高額になると言われています。

初代の初期モデル(2014年式~)は、数年後にこの交換時期を迎えるため、特に注意が必要です。

このリスクを許容できない場合は、購入を避けるべきかもしれません。

トヨタMIRAIでよくある故障やリコールの内容は?

MIRAIは特殊な車両ですが、極端に故障が多いという報告は多くありません。

ただし、過去にはトヨタから燃料電池(FC)システムの不具合に関する修理対応(サービスキャンペーン)が発表されています。

これは、特定の走行条件下でFCスタック内に水が溜まり、警告灯が点灯したり、加速が鈍くなったりする可能性があるというものです。

中古車を選ぶ際は、こうした対策がきちんと行われているか確認すると良いでしょう。

水素ステーションの数が少ない・営業時間が短いという最大のリスク

何度か触れている通り、水素ステーションの利便性の低さはMIRAIを所有する上での最大のデメリットです。

自宅近くにステーションがあっても、旅先や通勤経路になければ行動が大きく制限されます。

また、日曜祝日が定休日であったり、営業時間が夕方までだったりするケースも多く、週末の遠出や仕事終わりの充填が難しいことも少なくありません。

購入前には、自分の生活圏にあるステーションの場所と営業形態を必ず確認する必要があります。

雪国での走行は大丈夫?後輪駆動(2代目)の注意点

初代MIRAIはFF(前輪駆動)でしたが、2代目はFR(後輪駆動)に変更されています。

FRは雪道や凍結路ではスリップしやすいため、雪国での使用を考えている場合は注意が必要です。

車両重量が重く安定している側面もありますが、スタッドレスタイヤの装着は必須であり、過信は禁物です。

雪深い地域でのメインカーとして利用するには、相応の準備と運転技術が求められるでしょう。

買ってから後悔しないために知っておきたいユーザーのリアルな声

実際にMIRAIを所有したユーザーからは、「乗り心地と静粛性は最高」「未来の車に乗っている満足感がある」といったポジティブな評価がある一方で、「水素充填の計画を立てるのがストレス」「遠出が怖くてできない」「トランクが狭くて実用性に欠ける」といった後悔の声も聞かれます。

これらのリアルな声を参考に、自分のライフスタイルに本当に合っているのかを冷静に判断することが重要です。

安いだけじゃない!中古のトヨタMIRAIを購入する4つのメリット

メリット1:最先端技術搭載の高級セダンが驚きのコストパフォーマンスで手に入る

最大のメリットは、その圧倒的なコストパフォーマンスです。

新車ではレクサスにも匹敵する価格帯のプレミアムセダンが、数年落ちというだけで一般的な国産セダンと同等か、それ以下の価格で手に入ります。

流麗なデザイン、上質な内装、そして燃料電池という最先端技術を、極めてリーズナブルな予算で所有できる喜びは、MIRAIならではの魅力です。

メリット2:モーター駆動ならではの圧倒的な静粛性と滑らかな乗り心地

MIRAIは電気モーターで走行するため、エンジン音がなく、車内は驚くほど静かです。

ロードノイズや風切り音も徹底的に抑えられており、その静粛性は高級車の中でもトップクラスと言えます。

また、重量のある車体を活かしたしなやかでフラットな乗り心地は絶品で、長距離の移動でも疲れを感じさせません。

この上質な移動体験は、一度味わうと他の車には戻れないと感じる人も多いでしょう。

メリット3:未来的な内外装デザインと充実した先進安全装備

特に2代目MIRAIは、低くワイドなスタンスと流れるようなクーペフォルムが特徴的で、道行く人の目を引く先進的なデザインをまとっています。

インテリアも12.3インチの大型ディスプレイを備えるなど、未来感が演出されています。

さらに、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が標準装備されており、安全性能も非常に高いレベルにあります。

メリット4:BEV(電気自動車)より短いエネルギー充填時間

MIRAIの燃料である水素の充填時間は、ガソリン車の給油とほぼ同じ、わずか3分から5分程度で完了します。

これは、急速充電でも30分以上かかることが多い電気自動車(BEV)と比較した場合の大きなメリットです。

充電時間を待つストレスがないため、エネルギー補給は非常にスムーズです。

あなたはどっち?中古MIRAIの購入に「向いている人」と「やめたほうがいい人」

【購入に最適な人】自宅や勤務地の近くに水素ステーションがある

MIRAIを快適に利用するための絶対条件は、生活圏内に利用しやすい水素ステーションが存在することです。

自宅や職場から車で15分圏内など、気軽に立ち寄れる場所に、営業時間や定休日が自分のライフスタイルに合うステーションがあれば、所有のハードルは大きく下がります。

【購入に最適な人】長距離移動の頻度が低い、またはセカンドカーとして利用できる

毎週末のように長距離ドライブに出かけるような使い方には、現状のインフラでは不向きです。

主な用途が近距離の通勤や買い物で、たまの遠出も計画的に行える人、あるいは他にガソリン車などを所有しており、用途に応じて使い分けられるセカンドカーとしてなら、MIRAIの魅力を存分に享受できるでしょう。

【購入に最適な人】最先端技術や環境性能に価値を見出せる

水素というクリーンエネルギーで走り、排出するのは水だけという究極のエコ性能や、燃料電池という先進技術そのものに魅力を感じる人には、MIRAIは最適な一台です。

価格の安さだけでなく、こうした付加価値に満足感を得られる人にとっては、非常に良い買い物となるはずです。

【やめたほうがいい人】地方在住で近隣に水素ステーションがない

言うまでもなく、近くに水素ステーションが全くない環境にお住まいの人には、MIRAIはただの「動かせない鉄の塊」になってしまいます。

購入を検討する前に、必ず最寄りのステーションの有無を確認してください。

【やめたほうがいい人】一台の車でどこへでも自由に行きたい

「思い立ったらすぐに遠出したい」「旅先での行動計画を細かく立てたくない」というように、一台の車で自由気ままなカーライフを送りたい人にもMIRAIは向きません。

常に水素の残量とステーションの場所を気にする必要があるため、その制約が大きなストレスになる可能性があります。

実際に中古で買ってみたオーナーの評判・口コミまとめ

【良い評判】乗り心地の良さと静かさは他の車では味わえない

オーナーの多くが絶賛するのが、その乗り心地と静粛性です。

「まるで絨毯の上を滑るよう」「高速道路での安定感と静かさは異次元」といった声が多数聞かれます。

この上質な走行フィールは、中古車価格が安いことのデメリットを補って余りある魅力と感じているユーザーが多いようです。

【良い評判】先進的な車に乗っている満足感とエコへの貢献

特徴的なデザインと、水素で走るという特別感は、所有する満足度を大きく高めてくれます。

「信号待ちで注目を浴びる」「環境に貢献しているという実感がある」など、単なる移動手段以上の価値を見出しているオーナーも少なくありません。

【悪い評判】やはり水素の充填場所と時間に苦労する

一方で、やはりインフラの不便さを指摘する声が最も多く挙がります。

「遠出の前は必ずステーションの営業確認の電話が必要」「休日に開いているステーションが少ない」「ステーションが故障していて無駄足になった」など、計画通りに利用できないことへの不満が散見されます。

【悪い評判】後部座席やトランクの狭さはファミリー利用には不向き

特に子供がいる家庭などからは、後部座席やトランクの狭さに対する不満の声も聞かれます。

「ゴルフバッグが2つしか積めない」「後席中央は人が座る場所ではない」など、セダンとしての積載性や居住性は、同クラスのガソリン車に劣るという意見が多いです。

後悔しない!中古MIRAI購入で失敗を防ぐための5つのチェックポイント

最寄りの水素ステーションの場所・営業時間・営業状況を必ず確認する

購入を決める前に、トヨタの公式サイトなどで最新の水素ステーション情報を確認し、自分の生活圏内で実際に利用可能かをシミュレーションすることが最も重要です。

できれば一度、ステーションを訪れてみて、雰囲気や混雑状況を確認することをおすすめします。

初代(4人乗り/FF)と2代目(5人乗り/FR)の違いを理解する

中古市場には初代と2代目が混在しています。

デザインや性能はもちろん、乗車定員(4人か5人か)や駆動方式(FFかFRか)といった実用面での大きな違いがあります。

自分の使い方にどちらが合っているかを明確にしてから車両を探しましょう。

水素タンクの寿命(製造から15年)を確認する

特に初代モデルを検討する場合は、車検証などで車両の初度登録年月を確認し、水素タンクの交換時期まであと何年残っているかを把握しておく必要があります。

残存期間が短い車両は、その分価格が安くなっている可能性がありますが、将来の高額出費リスクを理解した上で判断してください。

FCスタックなど特別保証の期間は残っているか?

燃料電池(FC)スタックや高圧水素タンクといったFCV特有の部品には、新車登録時から5年または走行10万kmの「特別保証」が付いています。

中古車の場合、この保証期間が残っているかどうかは非常に重要です。

保証が切れていると、万が一の故障時に高額な修理費が自己負担となるため、年式や走行距離をしっかり確認しましょう。

走行距離や修復歴など一般的な中古車のチェック項目

MIRAIも中古車であることに変わりはありません。

走行距離が極端に少ない車両は長期間放置されていた可能性も考えられますし、修復歴の有無は安全性に直結します。

車両品質評価書が付いている物件を選ぶなど、基本的な中古車のチェックを怠らないようにしてください。

トヨタMIRAIの中古車に関するよくある質問

中古のMIRAIを購入しても国や自治体の補助金はもらえる?

残念ながら、国や自治体が交付する補助金(CEV補助金など)は、新車の購入時のみが対象です。

中古車としてMIRAIを購入する場合には、これらの補助金を受け取ることはできません。

その分、中古車価格が安くなっていると考えるのが妥当です。

水素を満タンにするといくらかかる?航続距離はどのくらい?

水素の価格はステーションによって異なりますが、1kgあたり1,500円~2,200円程度が目安です。

2代目MIRAIの水素タンク容量は5.6kgなので、満タンにすると8,400円~12,320円程度かかります。

カタログ上の航続距離は約850km(WLTCモード)ですが、実走行ではエアコンの使用状況などにより500km~600km程度となることが多いようです。

なぜガソリン車のように普及しないのですか?

普及が進まない最大の理由は、やはり水素ステーションのインフラ整備が遅れていることです。

また、車両本体価格が高価であることや、水素の製造・輸送コストが高いことも課題となっています。

BEV(電気自動車)と比較してエネルギー効率の面で課題があるとの指摘もあり、これらの問題が解決されない限り、本格的な普及にはまだ時間がかかると考えられます。

まとめ:トヨタミライの中古車が安い理由と購入時の注意点

  • 中古車が安い最大の理由は水素インフラの未整備による需要の低さ
  • 新車時の高額な補助金が中古車価格に反映されている
  • 水素タンクの交換費用(寿命15年)が高額になる可能性がある
  • 購入前に最寄りの水素ステーションの場所と営業状況の確認が必須
  • モーター駆動による乗り心地と静粛性は高級セダンとして非常に高いレベル
  • 初代は4人乗り/FF、2代目は5人乗り/FRという大きな違いがある
  • 航続距離は十分だが、現状では遠出に綿密な計画が必要
  • FCスタックなど特別保証の期間が残っているかの確認が重要
  • 居住環境や使い方によって向き不向きが大きく分かれる車種
  • 圧倒的なコストパフォーマンスを享受するには、デメリットの理解が不可欠
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